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2008年6月

2008/06/26

音、においも商標に!?

日経新聞によると特許庁が2010年を目途に、従来の文字、記号、立体的形状(及びそれらの組合せ)などの「目に見えるもの」のみならず、「音」「におい」などの目に見えないものを商標として登録することを認めることを検討しはじめたそうです。

一般の方にとっては「音や匂いが商標?」と奇異に思われるかとは思いますが、先進諸国では例えば「ハーレーダビットソンのエンジン音」が、「オートバイ」に関する商標として登録が認められている例があります。
このエンジン音には、他社のバイクとハーレーダビットソン社のバイクとを識別するだけの特徴があるとみなされているということです。

私が弁理士試験に合格した2006年の口述試験(三次試験)で、「音」や「におい」が登録されうる商標として日本で認められるか否か、その理由などについて問われましたが、その頃から特許庁は、検討していたのでしょうね。

知財業界に働く者として、今後の流れを注目していたいと思います。

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2008/06/23

ラ・ボエーム、歌合わせ

所属するアマチュアオーケストラの本番まであと2週間。

そのオケはぶっちゃけ、演奏が不自由なオケ(意味を察してくれ)なのですが、どういう訳かやたらと大曲、難曲を演奏したがるチャレンジャーな、あるいはかなりマゾなオケです。

今回のプログラムもその例に漏れず、プッチーニのオペラ「ラ・ボエーム」の全曲(演奏会形式)に挑戦。
言ってみれば、オペラの伴奏という訳ですが、モーツァルトやヴェルディのオペラが歌は歌、伴奏は伴奏とわりとくっきり別れているのに対して、プッチーニのそれは歌と伴奏が絡み合いながら一つの音楽に昇華していく感じ(プッチーニのオペラがさらに進化するとワーグナーのいわゆる楽劇になるわけですね)。
当然、オケの担当する伴奏の役割は大きくなり、同時にアマチュアにとってはかなり難しい譜面になっています。

上手いアマオケ(中にはプロレベルみたいなのもある。)でも、少なからず苦労しそうなのに、うちは演奏が不自由なオケ(しつこい)。2月から練習ははじめていたのですが、いつまで経ってもなかなか完成形が見えてこず、演奏会本番まであと2週間という時期になって漸く歌合わせ(オーケストラと歌手の皆さんが一緒に練習すること)の段階にこぎつけたのです。
ちなみに今回の演奏に当たっては、あまりオケの編成を大きくしたくないという指揮の今村先生のご意向で、ビオラは今回の首席奏者のMさん以外は、全員前半(1,2幕)、後半(3,4幕)に別れて参加しています。私は前半組なのですが、なりゆきでトップサイド(弦楽器の最前列目。首席のお隣。副首席とも言う)に座ることに。元々さして上手いビオラ弾きでないところに加えて、難曲、しかもオペラ、おまけに私自身、9年のブランクが全く解消していない状況で、めちゃめちゃプレッシャーです。

そんな状況でのソリスト合わせだったのですが、本番と同じステージ(大学のホール。あまり大きくはない)にオケ、ソリストの先生方、そして合唱団が乗ると、すごい人口密度。
まるで全国駅弁大会の会場のような混雑ぶりです。

ドキドキしながら(私)、練習が始まったのですが、短い序奏に続いて、バリトン(マルチェロ)とテノール(ロドルフォ)が歌い始めた途端、ゾクゾクッと鳥肌のような感じが。
8人のソリストの先生方は皆さんまだお若い(30代中心)方たちなのですが、皆さん素晴らしい声量とテクニックの持ち主。
演奏が不自由な、オケの伴奏にも嫌な顔もせず、練習に付き合って下さいました。
特に主役の薄幸のヒロイン、ミミ役の嘉目真木子先生と、奔放な女性(でも実はいい人)ムゼッタ役の田上知穂先生は、お声だけでなくお姿もビューチフル。
NYでMETの「アイーダ」を聴いたとき、歌は超上手いが姿は京塚昌子(古い!)か森久美子かという、貫禄ありまくりのアイーダ(ヒロイン)にやや微妙な感じを受けたのですが、これならOK(何が?)でございます。

この合わせの前に、行ったビオラのレッスンで心配する私にM師匠が「オペラはソリストさえちゃんと引っ張ってくれれば、それなりに様になるからそんなに心配するな。オケは飛び出したり、デカイ音を出したりして、ソリストの邪魔をしないことだけ考えなさい」とおっしゃって下さったのですが、そのとおり、ソリストの皆さんのパワーに引っ張られた感じでした。

勿論、個人的にも、オケ全体としても、課題は山積。指揮の今村先生の堪忍袋は緒どころか袋ごと破裂してしまいそうな感じでした。(しかし今村先生のオペラに関する造詣、指揮ぶりは素晴らしく、先生でなければ、Gオケではこのレベルにすら、たどり着けなかったと思います)あと、2週間、あがけるだけあがいて少しでもブラッシュアップしなければ。

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2008/06/09

国宝 薬師寺展

昨日、「国宝 薬師寺展」を観に、東京国立博物館に行って来ました。
Bosatu

平城遷都1300年記念の一環としての開催で、目玉展示は普段は金堂(本堂)で薬師如来像の両脇に佇む日光菩薩、月光(がっこう)菩薩像。寺の外で公開されるのは寺の創建以来初めてとのこと。さらには聖観音菩薩像、木造僧形八幡神・神功皇后・仲津姫命坐像の三坐像、吉祥天像(図像。吉田秋生さんの漫画「吉祥天女」が大好きだったなぁ)などなど建物以外の薬師寺の国宝・重要文化財が一切合切やってきています(つまりこの時期、薬師寺は、薬師如来以外は空っぽって感じですね)。これは観ないわけにはいきません。
こういう展覧会は本当なら、平日の昼間にでもゆっくり鑑賞したいところ。しかし何だかんだドタバタしていて、チャンスがなく、実は昨日は3ヶ月に渡る展覧会の最終日。
平日でも、数十分待ちは当たり前という大人気の展覧会。
気合いを入れて、朝の8時(開館は9時半)に、上野に到着しました。
予想はしていましたが、既に入口前は大勢の人。特にチケットを買っていない人の行列が凄い。200人以上並んでいます。幸い、私はチケットを買ってあったので、比較的少ない(それでも50人近く並んでいたかな)行列に並びました。
予定より、ちょっと早く9時20分に開館。ほぼ開館と同時に中に入ることが出来ました。
順路を無視して(ホントは邪道なんですけどね)、日光・月光菩薩の展示スペースに向かいます。気分はディズニーリゾートでとりあえずトゥモロー・ランドに走る感じですな。
2体の仏様は、想像以上に大きかった。3メートル近くあるでしょうか。
彫刻が展示されるように、台に乗せられ、360度どちらからでも観られるように工夫されています。薄暗い中、仄かな照明に照らされたお姿は神秘的。
いつもは背負っている(?)後背が外されているので、薬師寺に行っても見ることが出来ないお背中も観ることができます。飛鳥時代(7,8世紀)の作品であるのに、ディテールはかなり緻密。身につけた装飾品や、服のシワなどもリアルに再現されています。イメージでは薬師如来像の両脇に、両像が対象に佇んでいるようですが、こうして観ると両像にはかなりの違いが(画像の向かって右が日光菩薩)。
日光菩薩は全体のラインが女性的で顔立ちも柔和。何となく慈愛に満ちたお顔をされています。対して月光菩薩は体つきはややガッチリとして、顔立ちもきりりとされています。全体的に男性的な印象。ポーズもスッとまっすぐ立っている日光菩薩に対して、月光菩薩は片足に体重をかけて、少し斜め立ちしているような感じです。
手を合わせているお婆さん、お爺さんが何人かいましたが、思わずそうしたくなるような神々しさです。順路通り回っている人が多いせいか、まだそれほど人もいず、ゆっくり観ることが出来ました。
聖観音像、吉祥天像や、同じく国宝の慈恩大師像(図像)など、全部をゆっくりみて約90分ほど。もう一度、日光・月光菩薩像を観ようと、展示スペースに戻ったら、さっきとは全く違いあふれかえらんばかりの人、人、人です。ショートカット作戦は成功でした。
「薬師寺展」が行われている平成館を出て、本館の展示もざっと観てきました。こちらは対照的にガラガラでした。
全部観て、外に出たのが12時頃。「今から入ると80分待ち。しかもかなりの混雑です」という係員の方のアナウンスを背に帰宅しました。
連日かなり忙しかったので、行くかどうか正直少し迷ったのですが、大正解でした。

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