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2010年4月

2010/04/11

アイノラ交響楽団 第7回定期演奏会に行ってきた

今日(4/11)、杉並公会堂大ホールで開かれた、アマチュアオーケストラ、アイノラ交響楽団の第7回定期演奏会に行ってきた。
アイノラ交響楽団は、ショスタコばかりやるアマオケ、ダスビダーニャのシベリウス版、シベリウスの曲と、それと関連する曲(多くはシベリウスと同じ北欧の作曲家たちのもの)しか演奏しないという非常にディープなアマチュアオーケストラ。
アマオケ仲間のMさんが参加しており、招待してくれた。

杉並公会堂は、やはりアマオケ(超上手い)のザ・シンフォニカの演奏会以来、久しぶり。大ホールは、オペラシティの大ホールに似て、しかもそれより開放的な感じのとてもいいホール。いつか、ここで演奏してみたいなぁ。

会場はほぼ満員。アマオケ、それも非常にディープなオケにしては大変な動員力だ。

曲目はシベリウス 「ラカスタヴァ 愛するもの」
   メリカント 交響詩「レンミンカイネン」(日本初演)
   シベリウス 交響詩「レンミンカイネン 4つの伝説」

すべて見事なまでに知らない曲(実際には、シベリウスの「レンミンカイネン」の2曲目は有名な「トゥオネラの白鳥」だった。)。

レンミンカイネンというのは、フィンランドの民族叙事詩に登場する英雄の名前とのこと。
日本初演も入っているし、何とも敷居が高そう・・・、ちょっと寝不足だし、寝ちゃうかもなどと思いながら、演奏開始を待った。

寝るなんて、とんでもなかった。

「ラカスタヴァ」は、元々は男性合唱曲だったのをシベリウス自身が、弦楽合奏とティンパニのための曲に編曲したもの。
シベリウスらしい、透明感に満ちた弦楽器の旋律が美しい。
弦楽合奏とティンパニという、珍しい取り合わせも、違和感なく活きている。

白眉は、メリカントの「レンミンカイネン」。メリカントはシベリウスと同時代のフィンランド人の作曲家だそうだが、なぜ今まで日本で演奏されなかったのだろうかと思うような快活で、派手、そして親しみやすい、とてもいい曲だった。
クラファン歴も長く、ずいぶん色々と曲を聴いてきたと思っていたが、まだまだ知らない、でもとてもいい曲はたくさんあるんだなぁという印象。

休憩後は、シベリウスの方の「レンミンカイネン」。こちらは聴いているだけで、大変な難曲と判る大作。上述したように、「トゥオネラの白鳥」はこの四曲からなる、この交響詩の第二曲なのだが、恥ずかしながら、残りの三曲は初めて聴いた。
シベリウスらしい透明感のある旋律あり、ど派手なオーケストレーションありと、様々な面を見せながら、最後は壮麗(有名な交響曲2番のフィナーレを想起させる)に終わる。
「トゥオネラの白鳥」の延々続く(というか吹きっぱなし)のコール・アングレのソロが素晴らしかった。
もっとも、前の2曲に比べるとちょっと息切れ気味だったかな?(全曲に当分にスタミナを配分するのは、アマチュアの永遠の課題ですなぁ)
でも、鑑賞に充分堪える、アマチュア離れした演奏でした。

どの曲も本当に楽しめた。感動した、と言ってもいいくらい。

このオケ、弦も、木管も、金管もとてもレベルが高い。
こういうオケで演奏するのって気持ちいいだろうなぁ。

次の演奏会は来年4月。曲はシベリウスの曲でもっともメジャーなものの一つである、交響曲第2番。このオケがどのように演奏してくれるのか、今からとっても楽しみです。

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サクラサクラ~増上寺のサクラと野川のサクラ~

3月中旬には咲き始め、この調子ではすぐ散ってしまうかと思われた東京のサクラだったが、今日の段階でもまだ残っている。
結果として、ずいぶん息の長いことになり、サクラ好きの自分としてはとてもうれしいことだった。

先週の火曜(4/6)の昼、ちょうど都心でも満開のサクラを楽しもうと、昼休みにオフィス近くの増上寺まで足を伸ばした。
境内にさしかかると想像以上の数の人。
何事かと思って見ると、境内で舞楽が演奏され、舞われている。
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増上寺には雅楽部があって、毎年この時期には境内で舞を披露しているとのこと。
異形の面をかぶった舞い手がユーモラスな舞を舞っている。
「還城楽(げんじょうらく)」というインド起源の舞で、蛇が好物の旅人が蛇を見つけて喜んでいる様を表しているのだという。
蛇が鉱物の男・・・っていまいち意味が判らないが、青空と満開のサクラの下、舞を見物するというのは何とも風雅な気分だ。
また、その日は普段は公開されていない、徳川将軍家の霊廟が公開されている、というので増上寺の裏手へ。
至る所に満開のサクラがあって、それが風もないのにはらはらと散るのは、なんともいい感じ。
増上寺の霊廟には、2代将軍秀忠公夫妻(妻は来年の大河の主役、お江。上野樹里もそのうちここにお参りにくるんだろう)、6代家宣公夫妻、7代家継公、9代家重公(「八代将軍吉宗」で、中村梅雀が好演しましたね)、12代家慶公、14代家茂公、そして家茂公の正室で幕末の悲劇のヒロイン皇女和宮、それと将軍の生母、側室の墓がある。
霊廟の中も、いくつもサクラがあって、はらはらと花びらが舞っている。
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なんとも儚いような、歴史の重みを感じるような不思議な感覚を覚えた。

夜は、自宅近くの調布の野川の桜並木のライトアップを、家族や近所の知人と見に行った。
元々は20年近く前に、その当時野川のほとりにあった映画撮影用の照明機材会社、アークシステムさんが社内の花見用に、サクラを一本ライトアップしたのが始まり。
それが近所の人たちの間で噂になり、徐々に規模が大きくなって今年は650メートルに渡ってライトアップされたとのこと。

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しかも、アークシステムさんは数年前に、三鷹に引っ越したのにも関わらず、毎年手弁当(報酬を決して受け取らないという)で、1日だけライトアップしてくれる。
私たち、調布の人間が毎年楽しみにしているライトアップなのだ。
ライトアップに使う照明器具は、映画やCM撮影に使うもので、夜の撮影でも昼のように見えるという強烈な光を放つもの。
水に弱く、ちょっとでも雨が降ると使えないということで、ライトアップの実施日はそのときのお天気と相談で、1,2日前にならないと判らないのだ。

ライトアップが始まった頃から、私は見ているが、どんどん見物する人が増えて、今年は並木沿いの遊歩道は大混雑。
しかし、それだけの価値はある幻想的な美しさ。
なんとも美しく、そして儚い。
見つめていると、なんだか涙が浮かぶほど。
たまった仕事をさぼり、飲み会の誘いを断って見に来た甲斐があった。

今年のサクラはこれで終わり。
来年まで、さようなら。

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