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2010/04/11

サクラサクラ~増上寺のサクラと野川のサクラ~

3月中旬には咲き始め、この調子ではすぐ散ってしまうかと思われた東京のサクラだったが、今日の段階でもまだ残っている。
結果として、ずいぶん息の長いことになり、サクラ好きの自分としてはとてもうれしいことだった。

先週の火曜(4/6)の昼、ちょうど都心でも満開のサクラを楽しもうと、昼休みにオフィス近くの増上寺まで足を伸ばした。
境内にさしかかると想像以上の数の人。
何事かと思って見ると、境内で舞楽が演奏され、舞われている。
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増上寺には雅楽部があって、毎年この時期には境内で舞を披露しているとのこと。
異形の面をかぶった舞い手がユーモラスな舞を舞っている。
「還城楽(げんじょうらく)」というインド起源の舞で、蛇が好物の旅人が蛇を見つけて喜んでいる様を表しているのだという。
蛇が鉱物の男・・・っていまいち意味が判らないが、青空と満開のサクラの下、舞を見物するというのは何とも風雅な気分だ。
また、その日は普段は公開されていない、徳川将軍家の霊廟が公開されている、というので増上寺の裏手へ。
至る所に満開のサクラがあって、それが風もないのにはらはらと散るのは、なんともいい感じ。
増上寺の霊廟には、2代将軍秀忠公夫妻(妻は来年の大河の主役、お江。上野樹里もそのうちここにお参りにくるんだろう)、6代家宣公夫妻、7代家継公、9代家重公(「八代将軍吉宗」で、中村梅雀が好演しましたね)、12代家慶公、14代家茂公、そして家茂公の正室で幕末の悲劇のヒロイン皇女和宮、それと将軍の生母、側室の墓がある。
霊廟の中も、いくつもサクラがあって、はらはらと花びらが舞っている。
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なんとも儚いような、歴史の重みを感じるような不思議な感覚を覚えた。

夜は、自宅近くの調布の野川の桜並木のライトアップを、家族や近所の知人と見に行った。
元々は20年近く前に、その当時野川のほとりにあった映画撮影用の照明機材会社、アークシステムさんが社内の花見用に、サクラを一本ライトアップしたのが始まり。
それが近所の人たちの間で噂になり、徐々に規模が大きくなって今年は650メートルに渡ってライトアップされたとのこと。

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しかも、アークシステムさんは数年前に、三鷹に引っ越したのにも関わらず、毎年手弁当(報酬を決して受け取らないという)で、1日だけライトアップしてくれる。
私たち、調布の人間が毎年楽しみにしているライトアップなのだ。
ライトアップに使う照明器具は、映画やCM撮影に使うもので、夜の撮影でも昼のように見えるという強烈な光を放つもの。
水に弱く、ちょっとでも雨が降ると使えないということで、ライトアップの実施日はそのときのお天気と相談で、1,2日前にならないと判らないのだ。

ライトアップが始まった頃から、私は見ているが、どんどん見物する人が増えて、今年は並木沿いの遊歩道は大混雑。
しかし、それだけの価値はある幻想的な美しさ。
なんとも美しく、そして儚い。
見つめていると、なんだか涙が浮かぶほど。
たまった仕事をさぼり、飲み会の誘いを断って見に来た甲斐があった。

今年のサクラはこれで終わり。
来年まで、さようなら。

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